夏休みが終わっちゃいました><
早速、成人の実習で急性期の病棟に行くのに今から不安ですー><
夏休みが終わって、実習が始まっている学生さんも多い時期でしょうか。
成人看護学実習では大抵の場合、一度は急性期の病院へ実習に行きます。
慢性期の病棟での実習とは異なる部分も多いです。
今回は、そんな急性期実習を乗り切るコツについてお話していきたいと思います。
目次
急性期実習とは?
成人看護学実習のなかに含まれる、急性期の病棟での実習。
疾患の急性期がどのようなものかという事は病気によって違いますが
看護学校の実習でいうところの「急性期」とは、
イコール=手術を受ける患者さんの看護を学ぶ実習です。
患者さんの術前から受け持ち、手術前後の看護や患者さんの治癒の経過について学べるのが理想ですが
場合によっては術後から受け持ちする事もあるかもしれません。
もし、手術から数日が経過した患者さんを受け持つ事になった場合でも
手術についての事前学習や、術前処置、術式、手術中の経過や術中管理、
術後合併症など、手術に関する学習やその間の患者さんの情報収集は必要です。
急性期実習の特徴
上で説明したように、急性期実習では主に手術を受ける患者さんの看護を学びます。
患者さんの術前~術中~術後と経過を見ると分かりますが、
術後は患者さんの状態が(毎日少しずつでも)回復してきますし、
慢性期の実習よりもかなり早く看護が展開していきます。
基本的に術後は早期離床を促します。
全身麻酔をした患者さんでも特に問題がなければ
翌日には尿道カテーテルも抜けて歩いていたりします。
整形外科で足の手術をした患者さんでも、免荷に気を付けながら
早期離床を想定したリハビリを術翌日から行っていきます。
若い患者さんの場合だと、術後の回復は本当に早いです。
毎日変化する患者さんの状態をその都度観察し、
慢性期実習よりも速いペースで情報収集→アセスメント・分析→関連図→看護計画までを完成させる事と
患者さんの回復状況に応じて看護計画や目標の修正を行っていく事などが
急性期実習では求められます。
急性期実習の事前学習オススメ資料
周手術期の看護特化まとめノート
下記は、私が看護学校時代にまとめた
急性期実習に臨むための資料です。
急性期実習に行かれる方には参考になるかと思いますので是非覗いてみてくださいね(*’▽’)
↓このような項目についてまとめています。↓
*全身麻酔
*硬膜外麻酔
*腰椎麻酔
*全身麻酔の術前検査と根拠
*手術前日~当日の流れと処置・根拠
*オペ出しの準備・物品準備
*手術室への申し送り
*ICU看護師の術前訪問
*手術室看護師の術前訪問
*手術中の情報収集
*手術後の準備
*術後ベッド作成
*術後合併症と根拠・予防
*術後の観察
手術室の看護特化まとめノート
こちらは「手術室での看護」に特化したまとめノートです。
手術室実習や手術室での見学の予定のある方には参考になるかと思います。
手術室で患者さんに対して行われる手術までの準備や、
手術室の感染対策、清潔操作、清潔時手洗い、手術部位感染(SSI)、
器械出しと外回りの業務、洗浄や滅菌などの器械の手入れなど
手術室での看護について詳しく知りたい方はこちらもどうぞ。
急性期の事前学習まとめ
リンク先は、基礎実習+急性期以外の成人領域の事前学習を全般含みます。
↓急性期の事前学習については下記のような項目についてまとめています。
事前学習の時短に是非どうぞ★
*手術を受ける患者の看護
*手術を受ける対象のニーズ
*術前オリエンテーション
*術後必要物品など
*Finkの危機モデル
*セリエのストレス学説
*ショックの種類とその対応
*周手術期の患者の心理的特徴と援助方法
*ムーアの分類と侵襲のメカニズム
*ドレーンの管理
*硬膜外カテーテルの挿入について
*急性腹症状について
*気管挿管についての学習・介助手順
*手術後ベッド安静時の看護
*術後ベッド作成
*がん看護について
*抗がん剤の副作用のメカニズム
*ICUについての学習
*クリティカルケア(生命危機状態にある対象の看護)
*サルコイドーシスの診断基準
*栄養についての事前学習
*倦怠感についての学習
*手術を受ける患者の看護
*手術を受ける患者の看護と手術室看護師の役割
*手術を受ける患者の看護(麻酔について)
急性期実習のオススメ参考書
急性期の実習にはこのような書籍がオススメです。
周手術期看護ぜんぶガイド
リンク
おなじみのプチナースの書籍です。
周手術期の看護がまるわかりです(*’ω’*)💡
私も急性期実習では、こちらの書籍に随分お世話になりました。
急性期実習の心強い味方になる事と思います。
急性期看護クイックノート
リンク
こちらはポケットサイズの書籍です。
上で紹介した「急性期看護ぜんぶガイド」と同じく、プチナースの書籍です。
プチナースは看護学生の実習に特化した雑誌なので
看護学生の疑問点や知っておくべきポイントがこの1冊に凝縮されており
かなり役立ちます。
術後アセスメント・ケアポケットBOOK
リンク
こちらもポケットサイズの書籍です。
術後のアセスメントやケアに特化した内容で
手術後の患者さんの観察やケアを考える際に非常に役に立ちます。
病気がみえるシリーズ
リンク
上記は整形外科のものですが、他にも様々な専門分野のものがありますが。
病態機序や症状などが分かりやすいイラストでまとめられており
急性期のみならず、どの実習でも役に立ちます。
疾患の事前学習のお供に是非持っておきたい書籍。
周手術期看護のキホン
リンク
急性期の安全管理や患者さんの術後適応、患者さんへの援助などについて詳しく分かります。
ナースのための書籍ですが、周手術期の基本的な事について触れているので
学生の急性期実習でも役立ちます。
看護学生さんの場合は、少しステップアップした知識についても知る事ができる書籍です。
術前・術後ケアの基本
リンク
上で紹介した「周手術期看護の基本」と同じシリーズの書籍です。
こちらは術前・術後のケアに特化した書籍になります。
術前・術後の患者さんの観察のポイントについて詳しく分かります。
手術を受ける患者さんを受け持つ際に非常に参考になる書籍です。
今回は急性期実習の特徴や、実習を乗り切るために必要な事についてお話しました。
急性期実習では、患者さんの術前から関わる事で非常に大きな学びのある実習ですので
周手術期特有の事前学習や実習の準備・看護技術の復習をしっかり行った上で実習に臨み、
是非、たくさんの学びを吸収して下さいね。
他の領域実習を乗り切るコツ!シリーズの記事はこちら★
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