意思疎通が難しい患者さんとのコミュニケーション術

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看護実習では、様々な患者さんを受け持つ可能性があります。
時には、意思疎通の難しい患者さんの受け持ちになる事もあります。
そのような時に、この記事を参考にして頂ければと思います。

意思疎通が難しい患者さんとのコミュニケーションは、看護師やケアスタッフにとって
患者さんのニーズを理解し、適切なケアを提供する上で不可欠です。
このプロセスでは、患者さんの言葉だけでなく、非言語的なサインや身体言語も重要な情報源となります。
看護師やケアスタッフは、患者さんの微細な表情の変化や身体の動きにも注意を払い、それらから患者さんの気持ちやニーズを読み取る必要があります。

とはいえ、「どの程度の意思疎通ができるか」「全く意思疎通が取れないか」というところは
患者さんによっても違ってきますので、患者さんやその時の状況に応じて臨機応変に対応していく必要があります。
ここでは、「患者さんが多少なりとも会話ができる状態」と「全く意思疎通が取れない場合」の両方について考えていきたいと思います。

意思疎通が難しい患者さんへのアプローチでは、忍耐力を持つこと、
個別のアプローチ方法を見つけること、そして家族やケアチームとの連携が鍵となります。

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コミュニケーションについての学習

コミュニケーションについての学習の学校課題が出たときにまとめたものになります。
A4用紙10枚程度・9,000文字程度でかなりの内容が詰まってます。

精神科でのコミュニケーションについてのレポート

こちらの資料は、精神科のコミュニケーションについて自身が学んだ事を書いております。
精神科では特に意思疎通の難しい患者さんもいらっしゃると思うので参考になるかと思います。
また、セルフケア拡大についての技術についても触れています。

目次

基本的なコミュニケーション技術

まずは、基本的なコミュニケーション技術について振り返ってみましょう。

基本的なコミュニケーション技術の習得は、患者さんとの信頼関係を築く第一歩です。
これには、患者さんが話しているときには全注意を払い、話を遮らない、質問は開かれた形式で行い、患者さんが自分の言葉で話せるように促すことが含まれます。

基本的なコミュニケーション技術には、明確な言葉遣いと適切な聴き方が含まれます。
患者さんが自分の気持ちや必要を伝えやすいように、開かれた質問(オープンクエスチョン)を意識することが大切です。
例えば、「今日はどうですか?」と尋ねることで、患者さんに話す機会を提供します。また、患者さんが話している間は、目を見て、頷くなどして、聴いていることを示しましょう。

複雑な会話での意思疎通が難しい患者さんには閉ざされた質問(クローズドクエスチョン)で、
「はい」「いいえ」で答えらえる質問を投げかけてみるのも効果的です。

また、全く意思疎通が取れない患者さんには、タッチングを用い、
患者さんの背中を優しくなでたり、手を握ったりするコミュニケーションも
患者さんの安心や安楽に対して効果的であると言われています。

非言語コミュニケーションの活用

非言語コミュニケーションは、言葉以上に強いメッセージを伝えることができます。
体の姿勢、目の接触、表情を意識することで、患者さんに安心感を与え、信頼関係を築くことができます。
たとえば、患者さんの話を聞くときは、向き合って座り、開放的な姿勢をとることが効果的です。

非言語コミュニケーションの活用では、身体言語や表情がコミュニケーションにおいて重要な役割を果たします。
患者さんが痛みを訴えるとき、言葉で表現するよりも、顔をしかめるなどの身体の反応でその痛みを示すことがあります。

このような言語を用いない患者さんの反応を細やかに観察する事で、
意思疎通が難しい患者さんとのコミュニケーションのヒントになる事もあります。

患者の話を聞く技術

患者さんの話を聞くことは、コミュニケーションの中で最も重要な部分の一つです。
患者さんが話している内容を正確に理解するためには先入観を持たず、全ての情報を受け入れる姿勢が必要です。
質問や確認を通じて、患者さんの言葉の背後にある意味や感情を理解しようと努めましょう。

患者の話を聞くことは、患者さんが話している内容を反映させ、理解していることを示すことが含まれます。
これは、患者さんが自分の言葉で話すことを奨励し、彼らの話に真剣に耳を傾けることを通じて、信頼関係を深めるのに役立ちます。

環境整備の重要性

コミュニケーションを促進するためには、適切な環境を整えることが不可欠です。
静かでプライバシーが保たれた空間は、患者さんがリラックスして話しやすくなります。
患者さんの話を聞く際にはプライバシーを尊重し、患者さんが安心して話せる事が必要なのです。
これには、静かな部屋を選ぶ、適切な照明を確保する、そして患者さんがリラックスできるようにすることが含まれます。

患者さんが最も快適だと感じる環境で会話を行うことが大切なのですね。

忍耐力を持つことの重要性

意思疎通が難しい患者さんとのコミュニケーションには、時に忍耐が必要です。
焦らず、患者さん一人ひとりのペースに合わせてコミュニケーションを取ります。
会話ができる患者さんでは、患者さんが自分のペースで話せるように時間をかける事も大切になってきます。
患者さんが話し始めるのを待つ、必要なサポートを提供することが含まれます。
患者さんが自分の言葉を見つけられる時間を与え、そのために必要なサポートを提供するようにしましょう。

個別のアプローチ方法

患者さんは一人ひとり異なるため、コミュニケーションのアプローチも個別に考える必要があります。
患者さんの好み、興味、文化的背景を理解し、それに合わせた方法で関わることが効果的なコミュニケーションにつながります。
看護学生の皆さんはよく「個別性のある看護」というフレーズを授業や実習で耳にすると思いますが
コミュニケーションの世界でも個別性のあるアプローチを考える事は、患者さんの個々のニーズに応じたケアを提供する上で不可欠なのです。

家族やケアチームとの連携

家族や他のケアチームメンバーとの密接な連携は、患者さんへの理解を深め、より良いケアを提供するために不可欠です。
家族からの情報は、患者さんの好みやニーズを理解する上で貴重な手がかりとなります。
また、チーム内での情報共有は、一貫したアプローチを保つために重要です。

このように、意思疎通が難しい患者さんとのコミュニケーションには、基本的な技術の習得、忍耐と理解、そして適切な環境の整備が欠かせません。
それぞれの患者さんに合わせたアプローチを見つけ、家族や他のケアチームメンバーと連携することで
信頼関係を築き、効果的なコミュニケーションを実現することができます。

関係構築のためのコミュニケーション

意思疎通が難しい患者さんとの関係構築には、信頼関係の構築、患者の感情に寄り添うこと、治療へのモチベーション向上、長期的な関係性の維持、そして信頼を得るための工夫が必要です。
意思疎通が難しい理由にもよりますが、それが「看護職に心を開かない」という理由からくるようであれば
関係構築から考えていくことが大切になります。

まずは患者さんに信頼してもらえるような関わりを考えましょう。

信頼関係の構築

信頼関係を構築するためには、一貫性と誠実さが必要です。
患者さんに対して約束したことは守り、常に正直であることが大切です。
このような行動は、患者さんが安心して自分の思いや悩みを共有できる基盤を作ります。

患者の感情に寄り添う

患者さんの感情に寄り添うことで、より深いレベルでのコミュニケーションが可能になります。
患者さんの不安や恐怖を理解し、共感を示すことで、心の距離を縮めることができます。
具体的には、患者さんの言葉を反映させることで、理解していることを伝えることができます。

治療へのモチベーション向上

患者さんが自らの治療に積極的に関わるようにするためには、モチベーションの向上が鍵となります。
目標設定や小さな成功を祝うことで、患者さんが治療への関心を持ち続けることができます。
また、患者さんが自分自身のケアに責任を持つことを奨励することも重要です。

長期的な関係性の維持

長期的な関係性を維持するためには、定期的なコミュニケーションと、患者さんの変化に対する注意深い観察が必要です。
患者さんの状態やニーズが変わった場合には、アプローチを柔軟に調整することが大切です。

信頼を得るための工夫

患者さんからの信頼を得るためには、小さな工夫が大きな違いを生むことがあります。
例えば、患者さんの名前を覚えて呼ぶこと、約束の時間を守ること、患者さんの小さな進歩を認めることなどが挙げられます。
これらの行動は、患者さんが大切にされていると感じることを助けます。

挑戦と解決策

意思疎通が難しい患者さんとのコミュニケーションにおける挑戦には、誤解を避ける戦略、ストレス管理と自己ケア、専門家からの支援、そして継続的な学習とスキルアップが含まれます。

誤解を避ける戦略

誤解を避けるためには、明確かつ簡潔なコミュニケーションが必要です。
用語を簡単にし、必要に応じてビジュアルエイドを使用することで、患者さんが情報をより容易に理解できるようにします。

ストレス管理と自己ケア

看護師やケアスタッフ自身のストレス管理と自己ケアは、効果的なコミュニケーションを維持するために不可欠です。
定期的な休息、趣味や運動によるリラックス、同僚とのサポートの共有などが、ストレスを軽減するのに役立ちます。

全く意思疎通が取れない状態の時は?

患者さんの疾患や状態によっては、全く意思疎通の取れない患者さんも居るかと思います。
そのような時には、冒頭に挙げたタッチングを使用する事で
患者さんに安らぎを与えたり、安心させたりする効果があります。

看護師が使う「タッチング」も効果的なコミュニケーションのひとつです。

また、言語聴覚士や心理療法士など、他の医療職との連携が必要になる事もあります。
コミュニケーションが困難な患者さんでは、他の医療職に相談するのも良いでしょう。
これらの専門家に相談する事で、特定のコミュニケーション障害を持つ患者さんとの効果的な対話方法について
アドバイスを得られる可能性があります。

継続的な学習とスキルアップ

継続的な学習とスキルアップは、看護師やケアスタッフが直面する挑戦に対処するために重要です。
新しい技術やコミュニケーション手法の習得、専門的な研修やセミナーへの参加は、知識を更新し、患者ケアの質を向上させるのに役立ちます。
また、同僚や他職種のプロフェッショナルとの情報交換は、新たな視点を提供し、より効果的なコミュニケーション戦略を開発する機会を得ることができます。

まとめ

意思疎通が難しい患者さんとのコミュニケーションは、看護師やケアスタッフにとって大きな挑戦ですが、適切な技術とアプローチを用いることで、この挑戦を乗り越えることが可能です。
基本的なコミュニケーション技術の習得から始め、患者さんの感情に寄り添い、信頼関係を築くことが重要です。
また、個々の患者さんに合わせたアプローチを見つけ出し、家族や他のケアチームメンバーとの連携を深めることも、効果的なコミュニケーションには欠かせません。

挑戦に直面したときは、誤解を避ける戦略を立て、自己ケアにも注意を払いながら専門家からの支援を求めることも有効です。
また、継続的な学習とスキルアップを通じて、最新の知識と技術を身につけることが、看護師やケアスタッフ自身の成長につながります。

このように、意思疎通が難しい患者さんとのコミュニケーションを成功に導くためには、様々な技術と戦略が必要です。
しかし、心からの思いやりと患者さんへの深い理解を持つことで看護師やケアスタッフは患者さんとの強い絆を築き、
彼らのケアに大きな違いをもたらすことができます。
これらのアプローチを実践することで、患者さんとのコミュニケーションがより豊かで意味のあるものになるでしょう。

意思疎通の難しい患者さんとのコミュニケーションを考えるのは大変ですが
これから必ず必要になってくる技術ですので、少しずつ習得していきましょう。

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この記事を書いた人

はるさんです。
4年制看護学校を卒業後、看護師になりました。
二次救急指定病院で病棟・外来・手術室看護師として勤務。
現在は看護師をしながらフリーライターとして活動中です。
このブログは看護学生さんへの学生生活や実習のお役立ち情報を主に発信していく予定ですが、趣味の事などもつぶやこうかなと思ってます。
長らく更新を停止していました。
以前のコンテンツ(アセスメントや看護計画など)については、NOTEにお引越ししています。
よろしくお願いします(*'▽')

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